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スピリチュアリティにおける伝統と近代 1

    西田幾多郎の『善の研究』を読んでいて、感心したことがある。アビダルマ的な思惟に抵触しない、ということだ。抵触しない、とは、対話が可能だということである。

   アビダルマと一言で言っても、説一切有部経量部をはじめとして多くの部派がある。読み始めた頃は、西田は倶舎論を意識しているのか、とも考えた。しかし、読み進めるにつれて、そのような単純なことではないことが分かってくる。